オレ流 人生珍道中  S・T氏

プロフィール

高校時代に軽音部でギターに熱中した後、就職してからは営業や製造、販売など多様な仕事を経験。
数々の失敗談と笑い話を量産しながらも、家族に支えられて奮闘する日々を過ごす。

📖 内容

小学校のころ、先生に「将来の夢は?」と聞かれて「プロレスラー!」と答えたら、
家に電話がかかってきて、母さんは「うちの子はもうちょっとマトモなこと言えないのかしら…」って肩を落としてた。
でも夜にはちゃっかりおかずをちょっと豪華にしてくれて、やっぱ愛されてたんだなって思う。

中学での初恋は、今となっては家族に語る笑い話。
夕飯のとき「お父さんの初恋はね…」と語りだすと、子どもたちは「またそれ?もう100回目くらい!」って箸を置いて呆れる。
奥さんは「あの子も大変だったでしょうねぇ…」としれっと毒を吐いてくるけど、笑いながら。

高校ではギターに夢中で文化祭に出た。弦が切れてパニクったオレが繰り出したのはまさかのエアギター。
拍手喝采だったが、帰宅して奥さん(当時はただのクラスメイト)に話すと、「あれ真顔で見てたけど、めっちゃウケてたんだよ私」と後から打ち明けられた。

就職してからの失敗は数知れず。
取引先の名前を盛大に間違えた話を家ですると、奥さんが「…ねぇ、もしかして私の名前も最初間違えて覚えてたんじゃないでしょうね?」って真顔で詰めてきた。
「いやいやいや!」と全力で否定したが、怪しい目をされてしばらく信用回復に努める羽目に。

結婚生活でもお騒がせ。
結婚1年目、オレが「サプライズでディナー作る!」と宣言してキッチンに立ち、フライパンから火柱を上げたときの奥さんの叫びは今も耳に残る。
「ギャーーーー!!」って悲鳴を上げたあと、火を消した後の第一声が「もう一生コンロ触らないで…」だったのが地味にツラかった。

子どもたちが生まれてからはさらにネタが増えた。
長女が赤ん坊だった頃、オレがオムツ替えしてたら勢いよくオシッコを噴射され、顔面に直撃。
「ギャハハハハ!!」と奥さんに爆笑され、幼かった長男もキャッキャ喜んでた。
後日その話を親戚の集まりで嬉々として奥さんに暴露され、親戚中から「どんまい」と肩を叩かれた。

運動会では張り切りすぎて全力疾走した結果、ゴールの少し手前で豪快に転倒。
砂まみれで帰宅すると、子どもたちは「パパ早かったけど最後すっごいコケたね!!」とニッコニコ。
奥さんはタオルを投げ渡しながら「何年経っても君はネタを提供してくれるわね…」とため息つきつつも、ちょっと笑ってくれてた。

最近では子どもたちに「パパって何でそんなにドジなの?」って真顔で聞かれる。
「そういうキャラなんだよ」と答えると、奥さんが「うん、君がまともだったら私は退屈だったと思う」と不思議なフォローをくれた。

こうして振り返ると、オレの人生は本当にズッコケと笑いの連続だ。
でも、それを面白がってくれる奥さんや、あきれ顔で笑ってくれる子どもたちがいるからこそ、また次のドジをやってもいいか、と思える。

これからもきっと、恥ずかしい失敗やしょうもない話が増えていく。
でもまあ、家族に笑ってもらえれば、それが一番の幸せってやつなんだろうな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です